エジプト 神話

エジプト神話が書かれた「ベッティ・パピルス」
というものがあります。
この書かれた物で、神話の内容を知ることが出来ますが、
実際は、色々なバージョンがあります。

 

ホルス神殿の回廊に残っている彫刻は、
「ホルスとセトの戦い」の話であり、
エジプト神話で最も有名なストーリーです。

 

大体、どんな話なのかを知っておくと、
ガイドさんの話も理解しやすいと思います。

 

ただし、ガイドさんによっては、
少し異なる話をされるかもしれませんが
それは7000年以上の前の神話なので、
多少違っていても、ご容赦を!

 

では、エジプト神話をご紹介します。

 

第一部 オリシスとセトの兄弟対決

 

大地の神ゲブと、天の女神ヌトのから、
5人の兄弟が生まれました。
オシリス、大ホルス、セト、イシス、ネフティスです。

 

大ホルスは、どこかに行き(?)
4人が残り、長男&長女、次男&次女で結婚します。
オシリス/イシス、セト/ネフティスの組み合わせです。

 

太陽神ラーが引退したあと、
神々の王の座を継いだのは長男のオシリスでした。

 

オシリスは、オシリスは人間界を良く治め、
獣の様な人間に、人肉を食べるのをやめさせたり、
農業を教えたりしたのです。
奥様のイシスもオシリスを支えて立派にやっていました。

 

一方、弟のセトは、王の座を継げなかった事が、
悔しくてしょうがありません。
納得のいかないセトは、自分の信奉者たちを集めて、
兄暗殺を企てます。

 

宴を開いて兄夫婦を呼び寄せ、丁重にもてなすと見せかけて、
オシリス暗殺を実行する手はずでした。
宴会で少々酔って寝室に入ったオシリスさんが、
セトの奥様であるネフティスを、
自分の奥様のイシスと間違えてしまいます。。

 

次男の奥様のネフティスもオリシスを狙ってたので、
2人は、浮気をしてしまいます。

 

ちょうど寝込みを襲おうとやって来ていた弟のセトは、
オリシスと自分の奥様との関係をみてしまいます。

 

こうなると弟のセトは、暗殺計画を実行に移します。

 

エジプトでは、立派なお墓やお棺が普及しています。
特に権力者になればなるほど、立派な墓を作りたがります。

 

弟のセトは、とても豪華なお棺をつくらせて、宴の席に運ばせ、
「この棺は、中にピッタリ収まる人に進呈しよう。」と、
言い出したのでした。

 

宴に参加者していている人は、
棺の中に横たわって見ますが、
ぴったり入れる者がいません。
最後に、オシリスが入ってみると、
お棺はちょうどの大きさ。

 

弟のセトは、兄のオリシスを暗殺するのが目的ですから
兄オリシスがぴったり入るお棺を作っていたのですから
お棺の大きさに合うのは、当たりですが、・・・・。

 

弟のセトは、、
 「この棺は兄上に差し上げましょう。」といい、
会場のセトの共犯者たちが手早くフタをしめ、
釘を打ち、密閉してしまいます。

 

最後には、兄のオシリスの入った棺を、
ナイル川へ流してしまいます。
兄嫁のイシスは半狂乱になって、
川下へ流れていく棺を追っかけたまま、
行方不明になります。

 

兄オシリスから力づくで王座を奪ったセト。
ですが、奥様のネフティスがいなくなっています。

 

お棺に詰め込まれ、ナイル側に流された
オシリスを探して
奥様のイシスはナイル川のほとりを歩き回り
立派な棺がエジプト外の「ビブロス」に流れ着いた、
という情報を得ます。

 

お棺は、宮殿の柱に使われている事もわかりました。

 

奥様のイシスはオシリスを取り戻したいので
策を練ります。
最終的にはオシリスの入った棺ごと柱の受取に成功します。
そして、イシスは、エジプトに持って帰り、
葦の茂みの中に棺をかくしながら、
夫を復活させよう、必死に考えます。

 

しかし、弟のセトは、兄オシリスの遺体が発見され、
イシスがエジプトにいる事を知ると、
隠されたお棺を見つけ出し、兄の奥様いない時を見計らい
兄の遺体をバラバラにして、再びナイル川に投げ込みます。

 

この弟イシスは、兄の身体が無ければ、
復活出来ないと思ったのは、
エジプトで、死後の世界で、復活には身体が必要
に関係しています。
(ですから、ミイラを作るんです。)

 

御主人を探し出してきた、イシスはあきらめません。
セトの反対勢力の支援を得て、
バラバラにされた身体を探し出します。

 

ただ、最後のひとつ、オシリスの性器だけが
魚に飲み込まれてしまって、
見つかりませんでした。

 

イシスは、見つからなかった性器を他の物で作り、
アヌビス神に、夫の身体をつないでもらいます。
イシスは妹ネフティスと協力して、
復活の儀式を試みますが、体の一部が欠けているので、
完全な復活は出来ませんでした。

 

地上での生活が出来ないオシリスは、
地下の死者の世界へ行き、冥界神オシリスが誕生します。
このときに、生者と死者の世界が分けられて
自由に行き来することは出来なくなりました。

 

オシリスは奥様イシスと、
地上世界での最後の子作りを行い
地下の世界に行きました。
このときイシスが身ごもったのが、息子ホルスです。

 

第二部 セトとホルスの親戚対決

 

セトは、以前の兄オシリスとの不貞、
オリシスの復活を姉のイシスと手伝ったとして
ネフティスを一方的に離縁します。

 

イシスは、妹と身を寄せ合って、暮らしてました。
セトはイシスが裏切る事を恐れて。
彼女たちの居場所をつきとめ
監視付で生活する様にしてしまいます。

 

イシスからオシリスとの子供のホルスが生まれた時、
トト神がイシスへアドバイスします、
セトから逃げ、息子が成長して時を待て!と。

 

トト神が呪文でイシスの姿を隠し、
イシスは、ホルスを抱いて逃げます。
また、ネフティスは、別の方向へ逃げます。

 

このあと、イシスの指示で
ホルスが死にかけたりしますが、
立派な大人に成長していきます。

 

ホルスが大人になった時、
イシスは息子をつれ、神々にホルスを紹介し、
「セトが今いる地位は、
かつて自分の夫オシリスがいたもの、
その息子が成人した今、
セトは、座をホルスに返すべきである。」
という説明をします。

 

当然セトは、反論しますし
セトもホルスも互いを主張して譲りません。

 

イシスから提案がなされます、
「お互いカバに身を変え
 どちらが長く水の中に潜ってれるかを競おう!」
という提案です。
当然、セトは、水中での暗殺を企んでいます。

 

イシスは息子に勝負を勝たせるために、
銛をつくりカバに向けて投げ
セトを捉えることに成功。

 

しかし、セトの泣き落としの負けて、
銛を取り外してしまします。

 

これを知った息子のホルスは母イシスを追いかけ、
その首をちょん切ってしまい、隠れてしまいます。

 

実は、母親は、魔法で身代わりを作っていたので、
死んではいません。

 

セトが、この母親を殺したチャンスを逃す訳はありません。
ホルスを探し出して、目を取りだしてしまいます。

 

隠れていたホルスを見つけたのは、やさしい女神ハトホル。
このホルスのために目を再生させます。

 

その後、神々はセトとホルスのどちらかを選ぶかで、
二つに割れ、争いが続き80年がたちます。

 

いつまでたっても結論の出ない状況を脱するため
イシスのいない場所で、論義することにしました。

 

ナイル河の中洲へ行き、イシスの上陸を阻止して、
議論をしようと考えたのです。

 

しかし、イシスも負けていません。
魔法で老婆に姿を変え、ワイロを使い議論の行われる中洲に上陸後、
若い女に姿を変え、セトに接近します。

 

セトは、議論の合間に(イシスの化けた姿)若い女を見つけて
言い寄ります。

 

若い女に化けたイシスは、セトに相談します。
自分は羊飼いの未亡人で、夫との間の息子が残されている。
しかし、夫の弟が、その子供をいじめ、家畜を持っていってしまい
困っている・・・・。神様ならどうされますか???

 

セトは意見を言います、
「正しい相続人が財産を継ぐべき、
弟は、国から追い出してしまえ!」

 

セトの言葉を聞くと、イシスはもとの姿にもどり、
「あなたは、自分の口で自分の悪さを判断したのです!」
イシスは、他の神々にアピールします。
「セトは、正しい相続人を許さないと判断した。
 オシリスの正しい相続人はオリスである。
 セトを追放すべき。本人もそう判断している!」と。

 

その後、セトは下エジプトに行き立て直そうしますが、
結局は、ホルスが王位をついで、
セトはその下に従ったとのことです。

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

色々な国の神話を読むと、
時々ありえないことが含まれますが、
神々の対立は人間ぽいな〜
と感じませんか?

 

神様がカバに姿を変えて殺し合うなんて!
小さなカバが銛で刺されている図とか見ると
面白いと感じますよ。

 

壁画を見る時に、思い出していただければと思います。