ミイラ 動物

エジプトのミイラと言うと、
王様や貴族だった人間のミイラを想像しますよね?

 

人間のミイラを想像すると思うのですが、
実は数でいうと動物のミイラのほうが
多く発見されているようです。

 

カイロの考古学博物館では、
人間(王様達)のミイラは
特別料金を払って観るのですが、
動物のミイラは普通に展示されています。

 

カイロ考古学博物館でも観ることの出来る
動物のミイラについてまとめてみました

 

☆なぜ動物がミイラに?
人間の場合、
永遠の命を得るためにミイラを作るのですが、
なぜ動物をミイラにするのでしょうか?

 

大きく分けて4つの理由があったようです
ペットだった動物は、飼い主と一緒に来世に。
人間が生き返った時の食べ物用に。
神様の肉体的表現としてミイラに。
神々への奉納品として動物のミイラ。

 

☆ペットだった動物は、飼い主と一緒に来世に。
古代エジプトの時代から、
動物をペットとして飼っていたようです。

 

王様達に人気だったのは、
ハヤブサ(鳥)だったようですが、
犬やライオンなどが王様の墓に埋葬されています。

 

来世で、ペットと一緒に生活出来るように
という考えで、ミイラにされたようです。

 

時代が下って、王様や貴族以外でも
ミイラになる人が出てきますが、
犬と一緒に発見された人もいます。

 

飼い主(の人間)が大切にしていた動物を
残された人が配慮して一緒にしてあげたようです。

 

☆人間が生き返った時の食べ物用に。
人間が来世で甦った時に、
現世での生活が出来るように
色々なものが墓に埋葬されます。

 

古代エジプトの生活で普及していたビール。
普段飲んでいたビールを来世でも飲めるように
ビール作りがわかるような人物像を埋葬しています。

 

この考え方で、
甦った時に、普段食べていた食料を食べれるように、
動物(食べ物?)をミイラにして墓に入れています。

 

上質の牛肉の切り身
カモ、ガチョウ、ハトなどの肉
等を、
塩漬けし、乾燥させた後に、
布に包み一緒に埋葬します。

 

カイロ考古学博物館で観ることの出来る、
大きな魚のナイルパーチなども、
食用だったのではないでしょうか?

 

☆神様の肉体的表現としてミイラに。
古代エジプト人は、
神は何にでも住むことが出来る
と信じていたようです。

 

この事が、動物は神の仮の姿である、
という彼らの考えにつながっていき、
神々を表す時に顔が動物で描かれる様になります。
ホルス(神) ハヤブサ
アヌビス(神) 金狼犬
バステト(神)猫
セベク(神) ワニ
などが有名です。

 

壁画に描くだけではなく、
動物の形の彫刻像や、
ミイラを作る様になっていきます。

 

人間の場合、人形の様なお棺にミイラを入れるのですが、
動物も同様に、動物の形の像にミイラを入れる事もありました。

 

 

 

カイロ考古学博物館で、
ワニのミイラを観ることが出来ます。

 

出来ますが、1体だけです。
しかし、ルクソールにある
コム・オンボ神殿のワニ博物館では、
多量のワニのミイラを観れます。

 

まだ、布にくるまれた状態のワニを始めとして、
ワニが川辺に集まっているような展示があり、
ミイラであることを忘れて見入ってしまいます。

 

(ワニのミイラ博物館でもカメラ券が必要です。
 私達のツアーのメンバーは、誰も購入しませんでした。)

 

コム・オンボ神殿の付近で
いくつかのワニのミイラが見つかった事より
「ワニのミイラ博物館」が作られたようです。

 

なぜ、ワニのミイラが複数発掘されたのでしょうか?

 

ルクソールにあるコム・オンボ神殿は
2つの神を祀ってある神殿です。
ホルス神とセベク神です。

 

先程、説明していますが、このセベク神は、
ワニが化身と考えられています。

 

ですから、ワニを神と崇めて
ミイラにしたのでしょうか?

 

☆神々への奉納品として動物のミイラ。
ワニに関係するセベク神を祀った
コム・オンボ神殿の近くで、
ワニのミイラが複数発見されている事は、
すでにご説明いたしました。

 

信仰に関係しますが、神殿の地下などで、
動物のミイラが大量に発見されています。

 

神の化身としての動物をミイラにして、
お金持ちはミイラに宝飾をして、
神様に捧げる事もあったようです。

 

逆に神殿側は、信仰対象である神の動物をミイラにして
配っていいたという事も考えれています。

 

神殿の地下で、多量の動物のミイラが見つかるのは、
このような宗教がらみの動きがあったと
考えられているんです。

 

博物館で展示されているミイラが
どのような背景でミイラになったのか?
単独の展示では分かりませんが、

 

動物の形をしたお棺に納められたミイラは
特別な意味を持っていたんだろうな〜。
等と思い出していただければ、うれしいです。