古代エジプト ビール

古代エジプトで、ビールが普及していたことは、
神殿の壁画・発掘された人物像などから、
わかっています。

 

ビールは、神への供え物として、
重要な役割を持っていたようです。

 

また、場合によっては、
薬として用いられることもあったこともわかっており、
エジプトの生活の中に、根付いていたようです。

 

 

☆古代ジプトでのビール
エジプトは7000年の歴史のある国です。
ビールが一般的になったのは、
いつ頃だったのでしょうか?

 

紀元前2000年頃の壁画に、
ビールの作り方が書かかれています。

 

別の壁画には、
ビールを飲んだ後に、吐き出す姿も書かれています。
壁画に残るぐらいなので、かなり根付いていたと判断できますよね?

 

他のサイトより、「ビールを飲んで、吐き出しいる姿の絵」を入れる予定。

 

☆古代エジプトでのビールの製造方法

 

古代のビール作り方は、

 

壁画にビール作りの工程が書かれているものが見つかった事、

 

そして、ミイラと一緒に埋葬された人物像の中に、
ビールをどの様に作ったのか?が分かるような
人物像と必要な道具(ツボとかこし器等)が見つかっていること、

 

の2つがあって、だんだんわかってきたことです。

 

なぜビールの製造方法がわかる様な人間像が、
一緒に埋葬されたのでしょうか?

 

古代エジプトでは、
死んだ人が生き返ることを信じていました。

 

生き返った時に体が必要なのでミイラにして墓に埋葬します。
埋葬する時に、
「生き返った時に、生き返った人が現世での生活が出来るように!」と、
現世での生活の状況が分かるような人物像(=作業している人たちの人物像)を、
ミイラの近くに一緒に埋葬するんです。

 

動物のミイラが近くに埋葬されているのも、
生き返った時に現世で好きだった動物と一緒に過ごせるようにと、
思いやりからだと考えられています。

 

カイロ考古学博物館で見る事ができる、
「ビールを作る女」の姿は、
ビールを作る過程の中で「ろ過」をする過程がありますが、
この「ろ過」をしている姿なんです。

 

☆古代エジプトのビールって?
古代エジプトのビールって、
どんなもんだろうか?と、気になりませんか?

 

アルコール度はそんなに高くなく、
どろりとしたスープのような液体だったようです。

 

古代エジプトでは、保存の効かないビールは、
基本的に女性たちが家庭で仕込み、こまめに作られていたと推測されています。

 

甘みを加え、発酵を進ませるためにナツメヤシなども使われたようです。

 

上面発酵なので、上面に浮いてくる酵母を飲まずにビールを飲むために、
ストローが使われたようです。
※当然プラスチックはないですから、
葦などの植物をストローとして使ったようです。

 

キリンビールは、古代エジプトのビールに関心を持ち、
昔のやり方でビールを作ってみたとホームページに載せています。
そのビールの写真が掲載されていますが、
どうもミルクセーキの様などろどろした飲み物の様に見えました。
(ホームページには名言されていませんが、作り方の詳細を調べていくと、
1996年にDelwen Samuel博士が発表した方に基づいて作られたという事です。)

 

☆古代エジプトのビールも冷えてた?
現在の日本人にとって、ビールは冷えたもの、
という印象がありますが、
古代のエジプトのビールも冷えたものだったのでしょうか?

 

ビールには、「ラガービール」と「エールビール」があります。
これは酵母の違いで発酵の仕方が異なるものです。

 

日本でよく飲まれているのは、「ラガービール」で、
酵母が液体の底の方に沈ん行くのが特徴で、
低温(5度程度)で発酵します。

 

一方古いビールの作り方で作られるのが「エールビール」で、
酵母が液体の上方に浮かんでくるのが特徴で、
常温もしくはやや高温で発酵します。
冷却の必要が有りません。
酵母を飲まないように、ストローで飲むこともあったようです。

 

ということで、現在の日本のビールの様に、
冷えた飲み物ではなく、常温で飲むものと考えられます。

 

ドイツ、デュッセルドルフで有名なアルトビールは、上面発酵のビールです。
あまり冷えていないビールを小さなグラスで飲むのが普通です。
初めは抵抗がありましたたが、さほど冷えていないビールでも充分楽しめます。

 

☆ビールが薬?
「エーベルス・パピルス」と呼ばれている、
紀元前1550年頃に書かれたエジプトの医学が書かれたものがあります。
古代エジプト医学に関係する文章で、最も古く重要なものです。
現在はドイツのライプツィヒ大学図書館にあります

 

)この医学書では、
ビールを薬として説明しており、
1)歯を清潔にする、2)食欲増進剤、3)下剤、などに使われていたとのことです。
その他、美容の用途で使われたという文献もあるようです。

 

☆ビールを飲むと酔う
壁画でも、ビールを飲んだ後に、
吐き出している姿が書かれたりしています。

 

また、エジプト語で書かれた、
「アニの教訓(人々に正しい行いを説く文学)」にも
ビールの事が書かれているとの事。

 

ビールを飲みすぎるな
良くない事を口にするぞ
自分で言っていることがわからなくなるのだ
転んでけがをしても
誰も手を貸してくれないだろう
飲み友達は
立ちあがってこう言う、「酔っぱらい!出ていけ!」と
出典:Kirin 古代エジプトのビールはアルコール度が高かった

 

☆ピラミッド建設の労働者への対価がビール一杯
ピラミッドをどのように作ったのか?
という謎はとけていないのですが、
ピラミッド建設に従事した人に対して、
対価としてビール1杯が配られた様です。
栄養補給として、有効だったんでしょうか?

 

ビールは家庭で、女性が作っていたと考えれていたのですが、
ピラミッドを作る労働者に与えられるという事は、
多量生産が行われていたという事だと思います。

 

実際、昨年、ビールを多量に生産したと考えられる製造所の遺跡が
見つかったとのニュースがありました。
労働の後に飲むビール、時代は変われど、
おいしかったんでしょうね。

 

 

古代エジプトのビールに関して
簡単に取り纏めてきました。

 

古代エジプトのビールは、
現在私達が日本で飲んでいる、
透明の炭酸の効いた冷えたビールとは異なりますが、
薬として使われたり、労働の代価で支払われたりと、
生活の中に浸透していたのだと思います。

 

生活の中に浸透していたのですから、
カイロ考古学博物館を始め、エジプトから発掘された遺跡の中で、
ビールに関係するモノがあっても不思議ではないですよね?

 

今のエジプトは禁酒が教義ダルイスラム教圏なので、
現代のエジプト人はビールを飲みません。
外国人向けのビールは高級ホテルやレストランで
購入することができます。
古代エジプトでは身近なモノだったのに・・・。

 

ビール好きの私からすると、ちょっと不思議な気がします。